症例と治療戦略

気管支喘息(成人・小児ぜんそく)

 小児の病気と思われがちですが、大人になってからも喘息は発症します。気管支喘息は国民20人あたり1人いると報告されています。長引き咳の原因は気管支喘息であることが多いです。
気管支喘息の病気の正体は、気管支の炎症(気管支がやけどしている状態と考えてください)です。気管支の炎症で、気管支が細くなり、咳、息切れ、喘鳴(ゼコゼコ、ヒューヒュー)などを認めます。ただし、症状が咳だけの喘息がありますので、長引く咳は呼吸器専門医への受診をおすすめします。
 原因 様々な刺激で喘息が起こります。風邪を契機に起こることもありますし、温度差やカビ、化学薬品、乾燥などの刺激で起こります。

専門医による治療戦略

COPD

 タバコによる肺の病気で代表的な病気で、主な症状は咳、痰、動いた時の息切れです。
 タバコにより、まず肺と気管支に炎症が起こり、肺の組織を破壊されていく病気です。タバコを吸っている方や以前吸っていた方で、風邪をひいてないのに、咳、痰などが続くときはCOPDの可能性があります。原因のほとんどが喫煙です。
 COPDの推定患者数は、10年前には40歳以上の約530万人と言われていましたが、現在では約700万人に増加しているといわれます。 タバコにより慢性に気管支に炎症がおこりますので、咳と痰が慢性的に出るようになります。さらに炎症がすすむと、気管支が狭くなり、肺がこわれて、肺全体の弾力を失います(伸びきったゴムみたいに、肺が縮めなくなります)。すると吸い込んだ空気が肺にたまって出せなくなり、新たに空気を吸い込めなくなり、呼吸困難を起こします。
COPDは肺だけの炎症ではなくて、全身の炎症である事が近年わかりました。COPDがあると、骨粗鬆症、筋力低下、心筋梗塞、消化器疾患、抑うつ、糖尿病などを合併します。
 COPDは呼吸機能検査で簡単に診断することができます。

専門医による治療戦略

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