呼吸器専門医の診断

1咳

 咳はみなさんご存知のように風邪でおこることが多い症状です。風邪の咳は多くはウイルス感染症で起こり、通常は1週間以内で軽快します。高齢の方は放置すると、肺炎などの重篤な病気を起こす事がありますので注意が必要です。
 咳という症状は誰もが経験する症状であり、呼吸器内科医は咳の患者さんを最も多くみています。一見単純そうですが、最も診断が難しい症状でもあります。咳は風邪が代表的病気ですが、1−2週間続く咳は、急性気管支炎や肺炎、急性副鼻腔炎、心臓からの咳(心不全)、肺がん、肺がパンクする病気(気胸)などの重篤な疾患が隠れていることがあるために、専門医の早期診断が必要な場合もあります。
 3週間以上持続する咳を訴え、受診する患者さんがいます。3週間以上持続する咳は風邪ではありません。気管支喘息、慢性副鼻腔炎、逆流性食道炎、結核、特殊な肺炎など原因となる病気が多数あります。専門医の受診をお勧めします。的確な診断と治療が必要です。


2息きれ

 肺や気管支などの呼吸器の病気や心臓の病気をはじめ、さまざまな部位の原因によっておこることがあります。坂道や階段で息が上がる場合は、COPDや心不全の可能性がありますし、発作的な呼吸困難は気管支喘息や気胸や心筋梗塞、かぜやインフルエンザ後の呼吸困難は肺炎を併発しているおそれがあり、不安や悩みが原因で呼吸困難を起こすことがあります。息きれは急を要する疾患の事がありますので、病院を受診されてください。


3胸痛

 胸痛は命にかかわる怖い病気が多い症状です。心臓疾患(心筋梗塞、狭心症)、肺がパンクする気胸、胸膜炎、肋骨骨折(咳だけでも肋骨がおれることがあります)、帯状疱疹などでおこります。我慢せずに、早急に病院を受診してください。


喘鳴(ぜんめい)

 喘鳴は気管支が何かの原因で細くなるために、呼吸するときに「ぜーぜー」や「ヒューヒュー」と言う症状です。
 気管支喘息、COPD、心臓疾患が疑われます。かならず病院を受診しましょう。治療により、症状は改善します。


5いびき

 いびきをよくかく人は、朝の頭痛、昼間に眠い、熟睡感がない、夜よく目が覚める、肥満などの症状はないですか?
 もし心あたりがある方は、一度睡眠時無呼吸症候群の検査をおすすめします。自宅でも検査できますので、ご相談ください。

エントランス

クリニックインフォメーション

〒879-0615
豊後高田市界字荒田
379-9
TEL:0978-23-1159